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用語説明

その他 5

ギター関連の用語でここのコンテンツの他カテゴリから漏れた項目や、ギターに限らない音楽の専門用語などについての説明を、こちらにまとめました。 このページでは、スコアの記述に関連する用語についての説明をまとめてあります。

Index - その他

その他 1
ギター関連・チューニング
ギター関連・メンテナンス
その他 2
ギター関連・その他
その他 3
パート関連
音響設備関連
その他 4
リズム関連
その他 5
スコア表記関連
ト音記号
ヘ音記号
拍子記号
小節線
複縦線
終止線
オクターブ記号
調号
臨時記号
変化記号
シャープ/フラット
ダブルシャープ/ダブルフラット
幹音
ナチュラル
スラー
タイ
リピート
ダ・カーポ(D.C.)
ダル・セーニョ(D.S.)
セーニョ
トゥ(・コーダ)
コーダ
フィーネ(Fine)
フェード・アウト(F.O.)
D.S. time
tacet
simile
その他 6
音楽用語:理論
音楽用語:コード関連
その他 7
音楽用語:コード進行関連
音楽用語:スケール関連
その他 8
音楽用語:キー関連
音楽用語:その他

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- スコア表記関連 -

ト音記号

ト音記号五線譜において、記譜されている音程の高さを指示する音部記号の一つです。 ト音記号の場合、Gの音程を示す記号で、一般的には第2線(下から2番目の線)をGとする譜面で用いられます。 記号の円を描く部分の中心をGと読む記号ともいえます。 高音部を示す時に使われることが多いでしょう。

ヘ音記号

ヘ音記号五線譜において、記譜されている音程の高さを指示する音部記号の一つです。 他に上記のト音記号、ここには取り上げていませんがハ音記号などがあります。 ヘ音記号の場合、記号の黒丸の位置がFの音になることを指示しており、一般的には第4線(下から4番目の線)をFとする譜面で用いられます。 低音部を示す時に使われることが多いでしょう。

拍子記号

拍子記号五線譜において、リズムを明示する記号です。 上下に重なる二つの数字で表され、下がビートの単位(音符)、上が一小節に含まれるビートの数を表します。 4/4(4分の4拍子)の場合は、四分音符が4つで一小節、6/8(8分の6拍子)の場合は8分音符が6つで一小節になることを示します。 これは分数ではない(約分などを勝手にしてはいけない)ことに注意が必要です。

小節線

小節を譜面に表す時には、区切り線として縦に線を入れます。 この小節を区切る線を、小節線といいます。 縦線とも言います。 基本的には、譜面の冒頭に書かれる拍子記号に従った拍を単位として小節は区切られ、その区切りごとに小節線が引かれます。

複縦線

展開の区切りや拍子の変化、転調などによる調号の変化などの区切りを表す時に、譜面の区切りに引かれる二重の縦線を、複縦線といいます。 複縦線は通常小節線と同じ太さの縦線を二重に記したものになります。

終止線

複縦線のうち、曲の終止にあたる小節の後に書かれるものを特に、終止線といいます。 終止線は複縦線と区別するために、2本の縦線の内右側の線を太い線で描きます。 譜面上で曲の終わりを示すものです。

オクターブ記号

オクターブ記号(1オクターブ上)五線譜で表示されている音程が、実音よりも1オクターブずらして書かれていることを示す記号です。 「8va.」という注記が譜面の上にある場合、記譜上の音程は1オクターブ低く書かれていて、実音では譜面よりも1オクターブ高い音を弾くことを示します。 逆に、「8va.」という注記が譜面の下にある場合や、「8va. bassa」もしくは「8vb.」と注記されている場合、その区間は記譜上の音程は1オクターブ高く書かれていて、実音では譜面よりも1オクターブ低い音を弾くことを示します。 稀に譜面の音符を実音から2オクターブ低く書いたケースで「15va.」と付記されることもあります。 五線譜において、五線譜の範囲に収まらない高音ないし低音が連続する場合に、譜面を読みやすくするために用いられます。 なお、オクターブ記号は五線譜を読む時に影響するもので、TAB譜を読む時には無関係です。

調号

調号五線譜の冒頭、音部記号の直後に書かれる変化記号のことを、調号と言います。 調号はその区間でのキーを表現するものです。 調号としての変化記号は、譜面上の調が変わらない(曲中に新たに調号が示されない)限りは常に適用されます。 また、調号が付いている音程については、オクターブ差の同名の音程についても変化記号が適用されます。

臨時記号

各音符に対して付く変化記号のことを、臨時記号と言います。 臨時記号はそれが記載された時点から同一小節中に限って適用されます。 臨時記号が付けられる前の同じ高さに記される音程や次の小節には、臨時記号の変化は適用されません。 また、臨時記号の場合はオクターブ差の同じ音名の位置にくる音程については、変化が適用されません。 臨時記号は、それがついた高さの音程のみに適用されます。

変化記号

幹音以外の5つの音程を示すのに使われる記号、あるいは調号で示されているキーに含まれない音程を示す際に使われる記号です。 シャープフラットダブルシャープダブルフラットが変化記号になります。

シャープ/フラット

シャープ記号フラット記号基準となる音程よりも半音上げる変化記号がシャープ、基準となる音程よりも半音下げる変化記号がフラットになります。 調号としてキーを表現する時にも用いられますし、臨時記号としても使われます。

ダブルシャープ/ダブルフラット

ダブルシャープ記号ダブルフラット記号基準となる音程よりも2半音(=全音)上げる変化記号がダブルシャープ、基準となる音程よりも2半音(全音)下げる変化記号がダブルフラットになります。 これらは臨時記号としてのみ使用されます。 これらの変化記号は、調号において既に変化記号が指示されている音程につき、それを更に変化させる時に使われます。 つまり、調号で既にシャープが指示されている音程について、それを更に半音上げる時にダブルシャープが、調号で既にフラットが指示されている音程について、それを更に半音下げる時にダブルフラットが、それぞれ使われます。 これらは、キーとの関連を考慮に入れて把握するとわかりやすくなるでしょう。

幹音

五線譜において、変化記号が一切付かない音程のことを、幹音といいます。 Cメジャースケールの構成音7つ、ピアノであれば白鍵の音が、幹音になります。 自然音とも。

ナチュラル

ナチュラル記号変化記号で音程が移動している音程について、その変化記号を解除する記号がナチュラルです。 ナチュラルが付いた音符の音程についてはその小節中、調号臨時記号かの別は問わず、一切の変化記号が付かない音程(幹音)とみなします。 なお、ダブルシャープ/ダブルフラットが掛かった音程をナチュラルにする場合、臨時記号だけでなく調号も含めて解除されます。 ダブルシャープ/ダブルフラットを解除して元の調号通りの音程に戻す場合は、ナチュラルではなくシャープ/フラットで示すのが一般的です(ナチュラルにシャープ/フラットを併記する場合もあります)。

スラー

一定区間の上もしくは下に掛けられるように描かれる弧のことを、スラーと言います。 スラーはその区間の音を滑らかにつないで演奏することを指示するものです。 スラーがかかっている部分については、なるべく音の隙間が出ないように滑らかに演奏する必要があります。 ギターなどの場合、特殊な奏法(ハマリング・オンプリング・オフスライドベンドなど)を示す方法として、スラーが使われることがあります。 この場合は、付記される略号などからその部分での演奏法を割り出す必要があります。

タイ

タイ記号二つの音符を結ぶ弧のことを、タイと言います。 通常は、二つの同じ高さの音程を示す音符を結び、その二つの音符を切らずにつなげて演奏することを指示するものになります。 スラーと表示が似ていますが、スラーは異なる音程をつなぐ、あるいは複数の音程にまたがって架かるのに対し、タイは同じ音程の音符二つを結ぶのに限られることで見分けられます。

リピート

リピートは、その譜面における繰り返しを示すマークになります。 折り返す部分では、その小節の後ろの小節線が二重線で描かれ、その左側第2間と第4間に黒丸が打たれます。 戻って来る戻り先には、その小節の頭の小節線が二重線で描かれ、その右側に同じ要領のマークが打たれます。 戻り先のリピートマークが見当たらない場合は、曲頭に戻ります。 リピートマークは、特に指示がなければ、一度折り返したら二度目は折り返さずにそのまま演奏します。 また、基本的にはダ・カーポダル・セーニョで折り返してきた場合でも、リピートマークは無視されます。

なお、折り返す部分の小節において、折り返し前と折り返しごとで演奏内容が変わる場合、リピートマークの前の変化する小節には上側に矩形の線が引かれ、そこに何回目の演奏の時にその部分を弾くのかを指示する数字が付記されます。

リピート記号(戻り先)リピート記号(折り返し点)

ダ・カーポ(D.C.)

ダ・カーポ記号ダ・カーポは、曲頭に戻ることを指示する記号です。 リピートとは違い、譜面の末尾に書かれるものになります。 ダ・カーポの記号は「D.C.」で、五線譜の下部に添えられます。

ダル・セーニョ(D.S.)

ダル・セーニョ記号ダル・セーニョは、セーニョマークのあるところに戻ることを指示する記号です。 ダ・カーポと同様、譜面の末尾に書かれるものです。 ダル・セーニョの記号は「D.S.」で、五線譜の下部の添えられます。

セーニョ

セーニョ記号ダル・セーニョによって戻ってくる際の戻り先を明示する記号です。 ダル・セーニョで飛んで来た場合は、ここに戻ります。 なお、複雑な譜面では複数回ダル・セーニョが記譜されることもありますが、その際はダル・セーニョとセーニョの両方に番号が振られ、ダル・セーニョに書かれている番号と同じ番号を持つセーニョに戻ってくるように記述してあることが多いでしょう。 セーニョのマークは、Sに斜線を引き、両脇に黒点を2つ付けたものになります。

トゥ(・コーダ)

トゥ・コーダ記号この記号は、ダ・カーポ、もしくはダル・セーニョによって折り返してきた場合に、これが示されている部分でコーダの部分に飛ぶことを指示するものです。 コーダが複数ある場合には、それぞれに番号が振られ、飛び先のコーダとトゥ・コーダが対応するように表記するのが通常です。 トゥ・コーダは「to」というアルファベットに、Oに十字を重ねたような記号を合わせて表示されます。

コーダ

コーダマーク終章などの意味合いを持つ単語で、譜面上では不連続に示される部分にあたり、トゥ・コーダによって飛んだ時の移動先を示す記号になります。 ダ・カーポダル・セーニョで折り返した後に、更に繰り返しではない展開を含む時に使われ、演奏時にはそれらで折り返した後トゥ・コーダが書かれている部分から、コーダで示される展開に飛ぶことになります。 コーダを複数持つ曲については、番号が付記されて、対応関係が明示されます。 コーダは、Oに十字を重ねたような記号と「Coda」という付記を合わせて表示されます。

フィーネ(Fine)

フィーネは楽曲の終止を示す記号です。 譜面の中途にこの記号がある場合は、ダ・カーポダル・セーニョで譜面の末尾から折り返した時に、これが示されているところで楽曲が終わるという意味になります。 ですので、通常はダ・カーポないしダル・セーニョと併せて記述される記号になります。

フェード・アウト(F.O.)

バンドスコアなどに特有の表示で、楽曲の末尾がフェイドアウトで終わる際に、譜面の最後の下部に「F.O.」などと表示されることがあります。

2× (2x)

2x表記2xなどの表示は、括弧書きで演奏内容を記述されるケースなどに使われます。 リピートなどで繰り返し演奏される部分の譜面において、そのパートのみ折り返しごとに演奏内容が変わるケースで、その変化する演奏内容をカッコ内に示す時、その括弧内の演奏内容は何回目の折り返しの時に演奏すればいいのかを「○x」というような付記で表示しています。 何度も折り返してきて、その折り返しごとで演奏内容が微妙に変化するような複雑な譜面の場合、こうした記述は多くなります。 なお、より具体的に「2x only」(折り返して2回目にこの区間を演奏する場合にのみ適用)というように具体的な命令で示されるケースなどもあります。

D.S. time

D.S.time表記上の「2x」などの表示に類する表記です。 こちらの場合、ダル・セーニョで戻ってきてその部分を演奏する場合に適用される演奏内容を示す注意書きになります。 同じような表示としては、ダ・カーポで戻ってきた時のみ適用される演奏内容を示す「D.C. time」などのような表示もあります。

tacet

tacet表記tacet(タセット、タチェット)は、長い休符の区間を指示する注記です。 これが表示されているパートは、該当区間でお休みになります。 リピートなどで折り返してくる譜面において、1回目は演奏せず、2回目以降は演奏するケースなどでは、「1x tacet」と表示されます。 また、2回目以降の演奏内容を括弧書きで記すなどして、よりわかりやすくすることもあります。 「2x」などの表示と似ていますが、意味合いは逆になるので注意が必要です。

simile

simile表記(記号)semileは、リフなどのように同じフレーズを繰り返し演奏する部分において、その記譜を省略する時に使われる表記です。 通常は、その表記がされる直線の範囲について、それと同じフレーズを繰り返すことを示します。 譜面上では、「simile 4 bars」(直前の4小節分を繰り返し:barsは小節)のように具体的に繰り返す内容を明示し、場合によっては横線などを付記します。 同じフレーズを繰り返す表記としては、斜線とその両脇に一つずつ黒点を打った記号が用いられることもあります(「・//・」<このような記号)。 その場合、斜線の数が繰り返しになる小節の数を示します(「・////・」であれば、直前の4小節分を繰り返しという意味になります)。

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