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用語説明

その他 4

ギター関連の用語でここのコンテンツの他カテゴリから漏れた項目や、ギターに限らない音楽の専門用語などについての説明を、こちらにまとめました。 このページでは、リズムに関連する用語についての説明をまとめてあります。

Index - その他

その他 1
ギター関連・チューニング
ギター関連・メンテナンス
その他 2
ギター関連・その他
その他 3
パート関連
音響設備関連
その他 4
リズム関連
リズム
ビート(拍)
パルス
タイム(拍子)
小節
テンポ
アップビート
ダウンビート
ウラ拍
イーブン・フィール
バウンス・フィール
シャッフル
ハーフシャッフル
スウィング
グルーヴ
シンコペーション
スクエア
前ノリ
後ノリ
ハネる
ハシる
モタる
その他 5
スコア表記関連
その他 6
音楽用語:理論
音楽用語:コード関連
その他 7
音楽用語:コード進行関連
音楽用語:スケール関連
その他 8
音楽用語:キー関連
音楽用語:その他

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- リズム関連 -

リズム

音楽において、3大要素として挙げられる内の一つに当たる、時間的な側面を強く支配する要素です。 うまく説明する言葉が見つからなかったので観念的に書きましたが、平たく捉えるなら、フレーズやメロディーなどのタイミングや抑揚などにおける、動きの基準となるものと見るのが良いと思います。

ビート(拍)

リズムを構成する動きの一つ一つ(=単位)を指していると捉えると良いと思います。 リズムを捉える時、そこに含まれる動きの最小単位として意識されることが多いでしょう。

パルス

パルスは、一定の時間で区切られる時間周期です。 ビートを感じる時に、感覚として意識する時間の最小単位と捉えると良いと思います。 パルスは絶対的な時間に立脚するもので、リズムやビートを時間的側面から把握する際に基準となる単位とも言えます。 具体的に例えると、メトロノームを鳴らしたときに、クリックが鳴る一定のタイミングの単位がパルスといえます。 パルスを正確に意識することができれば、タイミングの面で安定したリズムを刻むことが可能になります。

タイム(拍子)

1小節あたりのビートの構成を表現したものが、タイムです。 4/4拍子(four-four time)は「1小節あたりに四分音符のビートを4つ含む」ことを、3/4拍子(three-four time)は「1小節あたりに四分音符のビートを3つ含む」ことを、6/8拍子(six-eight time)は「1小節あたりに八分音符のビートを6つ含む」ことを表しています。 リズムを解釈する時には、その基準としてタイムを把握し、小節ごとのリズムパターン、各ビートの性格を解釈することが、重要な要素になります。

小節

小節は、リズムを解釈する時に重要な単位になる、ビートの集合体の区切りと言えます。 小節の区切りでリズムパターンの単位が定まり、その単位のリズムパターンが繰り返されることでリズムが構築されるため、リズムを把握する上では常に小節を意識する必要があります。 逆にいうと、タイミングに対する感覚を洗練しても、小節の感覚が把握できなければ、リズム感は洗練されないとも言えるでしょう。 小節が把握できれば、そこに含まれる各ビートが、アップビートダウンビートのいずれの性格を帯びているのかを把握することもできるので、リズムをより的確に把握することも可能です。

テンポ

リズムにおいて、基準となるビートの長さを表現するものになります。 相対的に、曲の進行の速さも表現します。 メトロノームや軽音楽系のスコアなどでは、四分音符が1分間あたり何回打たれるかを数値で表現することが多いでしょう。 クラシックなど、一つ一つのビートの長さを絶対的な経過時間に依存しない音楽では、テンポの表現はLargo、Andante、Allegroなどといったような専門用語が使われます。

アップビート

弱拍とも言われる、浮揚感を持ったビートです。 リズムの動きとして落ち着きを感じさせるダウンビートに対して、それに対比する不安定感・緊張の性格を持つビートになります。 小節の譜割では、ダウンビートの前でダウンビートを用意するビートになり、通常は奇数拍にあるダウンビートの前のビートがアップビートに相当することが多いでしょう。 ドラムで言えば、スネアドラムが鳴るビートが、アップビートと一致することが多いと思います。

ダウンビート

強拍とも言われる、安定感を感じさせるビートです。 リズムの動きの中で、落ち着きを感じさせるビートになります。 通常は、小節の奇数番目にくる拍がダウンビートになります。 ドラムで言えば、バスドラムが鳴るビートが、ダウンビートと一致することが多いでしょう。

ウラ拍

リズムを刻む時、通常強く意識される拍を表拍とし、それに対して表拍の間に入り込む陰になりやすい拍をウラ拍と捉えることが多いと思います。 例えば、メトロノームを四分音符で鳴らすとして、メトロノームのクリックに合わせて手を叩けば、その手を叩いている拍は表拍になります。 それに対して、メトロノームのクリック(表拍)の合間の時間を一定に分けるように、クリックの合間に手を叩くとしたら、その手を叩いたタイミングにある拍がウラ拍になります。 ウラ拍は、リズムトレーニングの上では特によく課題とされることも多く、ウラ拍を意識することがリズム感を良くすることにつながることも多いと言えます。

イーブン・フィール

リズムのウラ拍を取る時、表拍の合間の時間をちょうど等分するようにウラ拍を意識して、リズムを感じることを言います。 ロックなどでは、イーブン・フィールでウラ拍を意識するのが適切なことが多くあります。 等間隔に音が並ぶ感覚が強くなるため、推進力のある演奏などではイーブン・フィールでリズムを意識するのが効果的になることが多いでしょう。

バウンス・フィール

リズムのウラ拍を取る時、イーブン・フィールよりも少し遅めにウラ拍を意識し、中抜きの3連符のようにハネたリズムを感じることを言います。 スウィング・フィールとも言います。 ブルーズなどのシャッフルやジャズのスウィングといったリズムは、バウンス・フィールでリズムの全体像を捉える必要があります。

シャッフル

八分音符を基準とするリズムにおいて、8分3連のパルスを意識しつつ、小節の奇数番目のビートを少し長く取り、偶数番目のビートをやや短く取るリズムの取り方を言います。 八分で二つのビートが並ぶとしたら、前のビートは八分3連の2拍分(=四分3連1拍分)、後のビートは八分3連1拍分として、各ビートの長さを感じるように演奏します。 ブルーズやそれを基調にしたロック、ファンクなどで使われます。

ハーフシャッフル

シャッフルは8分3連のパルスを意識しましたが、ハーフシャッフルは16分音符を基準として16分3連のパルスを意識するシャッフルになります。 シャッフルの基準となる時間・単位が半分になるので、ハーフシャッフル(あるいはハーフタイムシャッフル)と言います。

スウィング

スウィング・ジャズで特徴的なリズムの取り方で、シャッフルのように各ビートの単位時間に揺れを持たせたリズムの感じ方をします。 言葉での説明上ではほぼシャッフルと同じような説明になりますが、スウィングの場合はシャッフルよりも軽快な躍動感を感じさせるようなリズムの捉え方が、より重要になると感じます(この説明では、いささか観念的に過ぎるとは思いますが)。

グルーヴ

日本語的には、リズムが躍動感を感じさせる内容であることを指して、グルーヴと表現することが多いように思います。 日本語では、用語としての定義が曖昧で、さまざまな意味で捉えられることの多い言葉であり、統一した明確な定義を求めることが難しいと言えます(リズム用語としてよく用いられる言葉には、そうした傾向が全般に強いと感じますが)。 個人的には、上述のように、聴いていて躍動感を感じるような演奏を形容して使われることが最も多いと思います。

グルーヴを生む要素としては、タイムを厳密に守ったスクエアなリズムに対して、演奏者の癖で若干の揺れが加わることで生まれると言う説がまことしやかに囁かれることもありますが、個人的意見としてはあまり賛同できません。 むしろ、リズムに対してタイムやパルスを非常に厳密に遵守し、なおかつビートの性格(音の強弱や抑揚)を的確に表現することの方が、グルーヴを生むにはより重要なのではないかと感じます。 (厳密には、リズムは、タイミングを定義するだけではなく、音の強弱や抑揚のパターンをも同時に定義していると捉えるのが良いように思います)

シンコペーション

曲中における一定のリズムパターンに対し、そのパターンの一部を崩してリズムにアクセントをつけることを言います。 具体的には主に、本来アップビートがくる小節の最後のビートにその次の小節頭のダウンビートを割り込ませることを指します。

スクエア

リズムへのアプローチにおいて、タイミングに対して機械的といえるくらいに厳密なアプローチをすることを表して、スクエアと表現することがあります。 また、タイミングの遵守が偏重されて無機質に感じられる演奏を評して、用いられることもあります。 テクノやトランスなど、タイミングに厳密な、機械が生み出すビートを特色として生かす分野にとっては良い意味で重要な要素ですが、人の手の演奏を評する時にはあまり好ましくないというニュアンスを含むこともあります。

前ノリ

リズムの感じ方において、各ビートのジャストのタイミングに対して少し早めのタイミングを意識しながらリズムを感じることを、前ノリと言います。 一般的には、前ノリでリズムを感じて演奏すると、リズムが軽快になったり、ぐいぐいと前に進む感覚が強くなります。

後ノリ

リズムの感じ方において、各ビートのジャストのタイミングに対して少し遅めのタイミングを意識しながらリズムを感じることを、後ノリと言います。 一般的には、後ノリでリズムを感じて演奏すると、リズムがどっしりと重くなったり、ゆったりとした感覚が強くなります。

ハネる

シャッフルのように、ウラ拍イーブン・フィールでのジャストのタイミングよりも遅れて出ている状態を、ハネると表現します。 ウラ拍がややずれることによって、ウラ拍にくるビートが浮ついた感じになるのが特徴です。 なお、演奏中の悪い癖としてウラ拍のビートが浮つくことも、ハネると表現されます。

ハシる

演奏中、本来のテンポよりもテンポが速くなってしまうことを言います。

モタる

ジャストのタイミングに対して、出遅れて音を出すことを指します。 演奏中、本来のテンポよりもテンポが遅くなってしまうことを指すこともあります。 いずれにしても、良い意味で使われることはまずない言葉です。

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