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用語説明

その他 1

ギター関連の用語でここのコンテンツの他カテゴリから漏れた項目や、ギターに限らない音楽の専門用語などについての説明を、こちらにまとめました。 このページでは、ギターのチューニングやメンテナンス関連の用語についての説明をまとめてあります。

Index - その他

その他 1
ギター関連・チューニング
レギュラー・チューニング
フラット・チューニング
ドロップD・チューニング
オープン・チューニング
変則チューニング
ギター関連・メンテナンス
ネック反り判断
オクターブ調整
トラスロッド調整
アイロン処理
弦高調整
フレットすり合わせ
フレット打ち換え
リフィニッシュ
その他 2
ギター関連・その他
その他 3
パート関連
音響設備関連
その他 4
リズム関連
その他 5
スコア表記関連
その他 6
音楽用語:理論
音楽用語:コード関連
その他 7
音楽用語:コード進行関連
音楽用語:スケール関連
その他 8
音楽用語:キー関連
音楽用語:その他

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- ギター関連・チューニング -

レギュラー・チューニング

ギターにおける一般的なチューニングで、総ての種類のギターで標準的に用いられるチューニングです。 スタンダード・チューニングとも言われます。 6弦から順にE-A-D-G-B-Eとなるようなチューニングで、5弦Aは周波数的には110Hzにあたり、6弦Eと1弦Eとの間には2オクターブの音程差があります。

フラット・チューニング

総ての弦を、レギュラー・チューニングから均等に下げる方向であわせたチューニングのことです。 ダウン・チューニングとも言われます。 具体的には、半音下げ(Half Down)、全音下げ(Whole Tone Down)などがあります。 チューニングを下げることで、弦の張力も下がり、出音はアタックの鋭さが弱まってブリブリとした感じになったりします。 また、ベンドなどがよりダイナミックにできるようになったり、押弦の際に指先にかかる負担がやや軽くなったりという変化もあります。 ちなみに、最近では低音が出るギターがもてはやされてきている面もあり、バリトンギターと呼ばれるような、レギュラー・チューニングから2音半(5フレット分)低いフラット・チューニングを標準とするギターなども出てきていたりします。

通常のギターをハーフダウン・チューニングに合わせる場合、音叉を使う時は通常通りに5弦を合わせた後に4弦開放を5弦4fに合わせるか、6弦6fを5弦開放に合わせ、そのいずれかを基準に各弦を合わせるのが良いでしょう。 あるいは、5弦1fと音叉の音を合わせる方法もあります。 全音下げの場合は、基準を更に半音分(=1f)ずらせば合わせられます。 フラット・チューニングモードのないギターチューナーを使う場合は、各弦を合わせる際に、ハーフダウンなら1fを押さえた音が、全音下げなら2fを押さえた音が、それぞれチューナーの基準と合うようにする方法があります。 クロマチックチューナーの場合は、総ての弦について音名を記憶しておき、それに合わせるだけです。

ドロップD・チューニング

6弦をレギュラー・チューニングから全音下のDに合わせ、他の弦のチューニングは通常のレギュラー・チューニングと同じく合わせたチューニングのことです。 低音重視の曲等で使われたりします。

オープン・チューニング

開放弦をそのまま鳴らしただけで、コードの響きが得られるようにしたチューニングです。 具体的には、オープンG、オープンE、オープンA、オープンDといったチューニングがあります。 レギュラー・チューニングから相対的に見ると、オープンGは1・5・6弦を2f分フラットさせたチューニング、オープンEは4・5弦を+2f、3弦を+1fシャープさせたチューニング、オープンAは2・3・4弦を+2fシャープさせたチューニング、オープンDは1・2・6弦を2f分フラット、3弦を1f分フラットさせたチューニングなどで得られます。 なお、開放弦でコードの音程が得られればオープン・チューニングといえるので、弦が切れない範囲であれば、他の合わせ方もあるかもしれません。 音の選び方によって、ニュアンスは変わってくるでしょう。 オープン・チューニングは主に、スライド・バーを使った演奏時でも、きれいなコードトーンを得たい時などに使われます。

変則チューニング

レギュラー・チューニングとは異なるチューニングのことを、総称して変則チューニングといいます。 狭義には、フラット・チューニングオープン・チューニングを除く、変則的なチューニングのことを指します。 変則チューニングとしては、6弦を1音下げるドロップD・チューニング、チューニングの音名がそのまま呼称になっているDADGADチューニング、3〜6弦に通常よりも細いゲージの弦を張り、その3〜6弦をレギュラーより1オクターブ高く合わせるナッシュビル・チューニングなどが有名です。 チューニングが独特なため、複音の響きなども独特なものになることが多くなります。 また、当然ながら運指などについても通常のチューニングとは異なるため、フレージングなどには慣れが必要になるでしょう。 変則チューニングを使うときには、曲とのマッチングを考える必要があるともいえます。

- ギター関連・メンテナンス -

ネック反り判断

用語ではありませんが、補足的内容としてネックの反りについて診断する方法を。 ネックの反りの診断は、必ずチューニングを合わせた状態で行います。 チューニングが合っていることを確認した上で、一本の弦の1フレットと最終フレットをそれぞれの手で押えます。 その状態で、12f前後のフレットのフレットと弦との間の隙間を観察し、ネックの反りの状態を判断します。 その状態で隙間が名刺一枚分くらいであれば適正な状態、隙間が見えず押えているところの間の弦を指先でつついても弦とフレットがぶつかる音がしない(完全に密着している)時は逆反り、隙間が基準より大きく開いているときは順反り過多と判断します。 これは、タッピング法としてESPのサイトでも紹介されている方法になります。 他にもネックをボディエンドから見通してフレットの並びを目視で判断するなどの方法もありますが、目視での判断をするのにはそれなりの経験が必要でしょう。

オクターブ調整

オクターブ調整は、各フレットの音程のズレを補正するための調整です。 フレットは、弦長を基準に算出される一定の間隔に沿って打ち込まれていますが、実際にフレットを押さえて音を出すときには、開放弦で張ってある弦をフレットに押し付ける必要があるために、そのアクションの分だけフレット-サドル間の弦の長さにズレが生じます。 ギターの音程は、振動する弦の振幅長によって決定されるため、振動する弦の長さに狂いが生じると、音程も狂うことになります。 この音程のズレを、できるだけ緩衝するために行われる調整が、オクターブ調整です。

通常、オクターブ調整は、ハーモニクス音と実音(フレットを押さえて出した音)とが一致するポジション上で、その2つの音に音程差がなくなるように、サドルの位置を動かして行います。 実音が高い場合は実音を下げるためにサドルをボディエンド方向に、実音が低い場合は実音を上げるためにサドルをネック方向に、それぞれ動かします。 ハーモニクス音と実音との際は微小なものなので、この調整のときには、チューナーを利用するのが無難でしょう。

オクターブ調整は主に、弦のゲージを変えたとき、弦高を変えたとき、ネックの反りの状態を補正した時などに、再チェックする必要があります。 余裕があれば、弦交換ごとにチェックし直すのも良いでしょう。

トラスロッド調整

ネックの反りの状態を補正するための調整です。 アジャスタブル・トラスロッドが設置されているギターで可能な調整で、ある程度の反りを補正することができます。 トラスロッドは逆反り方向にネックが動く力を加える物で、トラスロッドを締めるとその力が強まります。 弦の張力に負けてネックが順反りしている状態の場合は、トラスロッドを締めることで状態を補正します。 逆に、トラスロッドの力が強すぎてネックが逆反りしている場合は、トラスロッドを緩めます。 トラスロッドの回転方向は、おおよその製品で通常のネジと同じで、時計回りで締まり、反時計回りで緩むのが一般的です。 なお、トラスロッドを回す時は、一気に大幅に回すのではなく、60〜90度くらいを目安に少しずつ回すのが良いでしょう。 急激な変化はギターに対してダメージになる危険性があります。 トラスロッドの調整は、ネックの状態が落ち着くまで経過を観察する必要があるため、少し期間を取って状態を判断するのが望ましいでしょう。

トラスロッドの調整を誤ると、ギターに致命的なダメージを与える危険性があります。 慎重な対応が求められる調整ともいえるでしょう。 自信がなければ、専門家に依頼するのが無難かも知れません。

アイロン処理

ネック反りの補正方法の一つで、トラスロッドがないギターや、トラスロッドなどでは補正が利かないケースで奥の手として使われる処理です。 ネックに熱を加えながら力を掛け、強制的にネックの反りの状態を補正します。 力技といえる処置でもあります。 ただ、アイロン処理で補正した場合、時間が経つとまた元の状態に戻ってしまうこともあり、一時的な処置となる例も少なくないようです。

弦高調整

弦高を適切な状態に設定する調整です。 弦高を決定する要素としては、ナットの溝の深さとサドルの設定高がありますが、通常はサドルの設定高を中心に弦高を調整します。 E-ギターの場合は、サドルの駒の高さをネジなどで変更することで調整します。 アコースティックギターでは、サドルの板を削りだす必要があるので、少し厄介な作業になるでしょう。 アコースティックギターでは、専門家に任せた方が良いかも知れません。 ギターの種類やプレイヤーの嗜好によっても適正な弦高は変わりますが、工場出荷時の値としては、E-ギターであれば1弦12fで1.5mm前後、6弦12fで2mm前後、アコースティックギターであれば、1弦12fで2mm程度、6弦12fで3mm程度に設定されていることが多いようです。 なお、弦高調整をするときには、まずはネックの状態を適正にしておくことが前提になります。 また、調整の結果として弦高が変わった場合、オクターブ調整が必要です。

フレットすり合わせ

フレットの山の高さを揃える調整です。 フレットの高さが揃うようにヤスリを使って山の高いフレットを山の低いフレットにあわせて削り、そのあとフレットを成型してフレットの状態を修正します。 フレットを打ち換えた直後や、フレットが磨耗してきた状態でなおかつまだフレットの山に残りがある場合などに、フレットの状態を整えるために行うメンテナンスになります。 フレット・ファイラーなど専用の工具や専門的な技術が必要な作業のため、専門家に依頼するのが無難です。

フレット打ち換え

既存のフレットを抜き、新しいフレットに交換する修理です。 リフレットとも言われます。 フレット山が擦り合わせでは対応できないくらいに損耗したり、あるいは音質もしくは演奏性の面での変化を狙って、行われる修理になります。 専門家に依頼するのが無難な修理でもあります。 指板表面に塗装がされているギター(メイプル指板など)、セットネックのギター、ネックにバインディングがあるギターなどでは、修理費が高くなる傾向があります。

フレット打ち換えの目安は、フレット山の残りの高さによります。 フレットの最も低いところを基準に、それよりもフレットを削った場合に十分な高さが確保できない場合などは、すり合わせでは対処が難しく、打ち換えた方が良いケースといえるでしょう。

リフィニッシュ

ギターに施された塗装を一度剥ぎ、再度塗装をやり直すことを言います。

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連絡先:ki_ng@mail.goo.ne.jp
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